合唱遍歴~古楽に出会う~
大学を飛び出し入団した合唱団には、実にいろんな人たちがいました。学生と先生の世界だけにいた私には新鮮で、とても緊張を覚える場所でした。この方たちとどのように付き合っていけばいいのだろう?公務員、教員、出版会社の方、外資系の方、よくわかりませんが様々な大人の方、しかも趣味を古楽合唱にしているユニークな方々の集まりでした。声楽を専門に学んでいた私は、多少重宝がられたのかもしれませんが、今までの私の知識では追いつかない世界がそこにありました。
まず、驚いたのは、音は音符で終わらないということ。音楽をフレーズで捉えることを、何と初めて音大の外で学んだんです!オタマジャクシだけに注目して歌ってきた私にはすごい新鮮な音楽!メッサディヴォーチェというものも初めて知りました。このうねるようなフレーズ感は合唱の中で歌っていてもとても気持ちがよくて、帰りの電車の中で当時一緒に通っていた友達と、サヴァールのCDを方耳づつで聴きながら大声で真似していたら、怖いおばちゃんに「あんたたちっ、ウルサイよ!!」と怒られたこともありました^^:
もっと早く入団していればよかったのですが、1年と半分くらいで卒業を迎えてしまいました。地元に帰ることが決まっていた私は大学のサークルだけでなく、この合唱団にも通えなくなることが残念でなりませんでした。私に続いてその合唱団に入っていた東京在住の仲間たちがうらやましかったな。
その後、その合唱団のカリスマ指導者のもと5人の声楽アンサンブルに入れていただき、2年くらい活動しました。浜松から通うのは大変だったですが、歌える人たちの中で歌うことが何より楽しかったし、そこで出会ったモンテヴェルディのマドリガーレの世界は後々まで私の中で燻り続けたのでした。
残念ながら、そのアンサンブルも自然消滅してしまい、東京の古楽仲間との縁も今ではなくなってしまっています。大学卒業後、東京に残るという地方出身者も数多くいる中で、私はなぜか東京に住み続けることは当時1かけらも考えませんでした。当然のように郷里に戻り職に就きました。今思えば、あの時東京に残る選択をしていたら・・また違った人生になっていたでしょう。
でも、社会人になって帰ってきた私は、仕事の傍ら合唱だけは続けようという思いで、まずは2つの団に入団しました。ルネサンス専門のアカペラ合唱団とバッハ専門の合唱団です。・・つづく
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コメント
はじめまして。札幌在住の合唱愛好家です。とても興味深く読ませて頂きました。合唱が好きな人の思いって文章からすぐわかりますよね。僕はかねてからここ札幌の合唱文化について問題意識を持っていて、それをどうしても論じたかったので自分のブログを立ち上げました。僕も学生時代は東京の大学で混声をやっていました。じゃすみんさんが参加していた工大の合唱団の演奏会も何度も聴きに行きましたよ。大体いつもクリスマス頃に定演をやるんですよね。さすがに曲目は憶えていませんが、年齢が同じなので恐らくじゃすみんさんが歌っている演奏会にも行っていると思います。これからも楽しみにしています。僕のブログはまだ立ち上げたばかりなのですが、これから書きたいことがい~っぱいあるのでよかったら遊びに来てくださいね。
投稿: 鹿島鎗 | 2006年5月14日 (日) 02時21分
鹿島鎗 さんコメントありがとうございます!大学名を書かなくてもどこの合唱団かすぐ分かっちゃいますよね~^^: 鹿島鎗 さんも大学の合唱団にいらしてたということは、どこかですれ違っていたかもしれませんね。私はなぜか渉外係(他大学さんと名刺交換などもしていたので)でしたし・・。私が出演した年の演奏会では、「旅」とか「十匹のねずみ」とか「マトラの風景」などを歌いました。
札幌は大きな都市ですので、合唱においてもやはり独自の取り組み方があるでしょうね。確か古楽の講習会なども盛んに行われているのではなかったでしょうか。個人的には興味があります。ブログ、頑張ってください!
投稿: じゃすみん | 2006年5月14日 (日) 11時53分