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ヘルシンキで聴く

旅行話の続き。

道中、コンサートに2回(+大聖堂の水曜オルガンコンサートに偶然居合わせたのを除き)足を運びました。1つは旅行前に自宅のネットで購入していったオーケストラの教会でのコンサート。会場は、岩の教会で有名なテンペリアウキオ教会で、コンサートホールにない独特な雰囲気を楽しむことが出来ました。全席自由だったので、指揮者の顔が見える、打楽器側の後ろの席をチョイス。歌手の顔などは見られませんでしたが、オーケストラと一体となった感覚で、これはこれで面白かったです。曲目はハイドンのシンフォニーとモーツアルトのコンサートアリア、それにストラビンスキーの「プルチネルラ」。

実は他に行ってみたいコンサートがあったのですが、ネットでも数ヶ月前から「ソールドアウト」の文字が。実際現地に行けば、当日券など手に入るかなあと淡い期待を抱いていたのですが、やはり無理でした。フィンランディアホールでの演奏を聴きたかったのですが残念。次の時にとっておきましょう。

でも、せっかくだからもう1つくらいコンサートに行きたいと思い、国立オペラハウスでオペラを観ることにしました。毎日のように演目を変えて上演しているようですが、私たち(ダンナと私)が行った夜はチャイコフスキーの「スペードの女王」の日でした。歌を勉強していながら、オペラの知識のない私ですので、当然内容は分からず、「少し早めに行って、パンフレットを買って、ストーリーを予習しようねー。」と出発。 フィンランディアホールを外側から見ながらトーロ湾沿いに歩いていくと、まもなくオペラハウスが見えてきます。フィンランドのホールや美術館などの建物のほとんどは、ヨーロッパの古い建物のそれではなく、どちらかというとモダンなデザインが多く、オペラハウスも一見それとはわからない感じ。入り口も分からない始末で、いろんな扉を押してしまいました^^:開演一時間以上も前に着いたのですが、入れてもらい、早速パンフレットを購入。二人で頭をつき合わせて、英文と格闘したのでした。

こういった音楽会においての常識というのは、当然日本での場合とは違うわけで、この日も色々なことを学びました・・。オペラの内容より、そちらの方が印象に残ったので、今日はそのいくつかを。

まず、日本でも都会では普通なのかもしれませんが、入ると必ず大きなクロークがあり、荷物やコート中には靴まで預けます。なぜ、靴までかというと・・。この季節、雪が降ったり道が凍っていたりするので、現地の方々も当然暖かくすべらないブーツを履いてくるわけです。特に平日は仕事の帰りという人も多いでしょうから、いろいろな格好でコンサートに出向くわけです。そこで、特に女性は大きなバックの中にパンプスを持ち歩いていて、化粧室や(おばさん方は)クロークの目の前で、靴を履き替えるんですねえ!そして、化粧室で顔や髪や服装を直して、音楽会を楽しむんですね。私たちはジャケットはおろかパンプスも持っていないので、当然旅人服で入りましたけど。

それから、受付がない。このホール独特のスタイルかもしれませんが、開演30分前まではホール扉の中には入れませんが、扉の外まではどこまででも入れました。どうやってチケットをチェックするんだろう?はっきり言って、今でもどういう仕組みなのか分からないです^^:私たちは席の位置を聞くために、扉に付いていたスタッフみたいな人にチケットを見せて場所を聞きましたけど。

そして、何と言っても一番びっくりしたこととは・・・開演前のロビーの一角に小さなブースがあり、お客がそこで支払いをしているんです。カード社会なのでクレジットカードを出して何か支払っている。私は、当日券売り場のブースなのかなあと思って見ていました。そして、第一幕が終わり休憩へ。ホールの扉を開けると・・・何ということでしょう!小さなテーブルセットが所狭しと並べられ、ひとつひとつのテーブルには『シャンパンとサーモン』だったり『コーヒーとチョコレートケーキ』だったり『ティーとパイ』だったり、いろいろな組み合わせの軽食が、番号の書かれた札とお花と共にきれいにセッティングされているではありませんか。この一回目の幕間は約30分間。ちょうど20:00頃で小腹も空いているし、今夜のオペラの第一印象を語り合いながら談笑するにはちょうどいい時間。おそらく、開演前のあのブースは、この幕間のテーブル予約だったのだろうと思います。多少、慌しくもありますがあくまでも優雅にオペラを楽しもうとするこの雰囲気に、いささか場違いな格好をしている私たちは「ヒェー!」と思わず数歩下がってしまいました--: いわゆる日本のホールにもある有料のドリンクコーナーもあったのですが、ロビーの雰囲気に飲まれた私たちは、ぽつんと置かれていた大きな水の入ったボトルから、ちょろちょろと水を頂いて、そそくさと席に戻ったのでした。

考えてみればオペラは3時間はゆうにかかるので、終わって外に出てみればもう22:00を回っています。実際私たちはこの夜、あやうく食いっぱぐれそうになりました(食事を出す時間が終わり、飲み物だけをサービスする時間になってしまっていた)。仕事から直接見に来た人は、幕間に小腹を満たし、終演後はまっすぐ家に帰り、夜食などを軽く食べて済ますか、オペラの感想等を話しながら一杯やって帰るに違いない。 こういう小ワザを身に付け、再びいつか優雅にリベンジしたいものだと思います。

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